きのみきのまま

女子大生の読書備忘録

『本日は大安なり』辻村深月

記事を書いている今日は「仏滅」で、明日が「大安」だということに気づきました。日常のなかで、六曜を気にすることないですよね。今日の六曜が気になったのは初めてかもしれないです。本日は仏滅なり。

本日は大安なり (角川文庫)

本日は大安なり (角川文庫)

辻村深月(1980~)

山梨県笛吹市出身。 千葉大学教育学部を卒業。

あらすじ

結婚式場「ホテル・アールマティ」を舞台に4組の結婚式、披露宴を描いた長編作品。グランドホテル形式、高級ホテルの宴会部門、大安吉日にウェディングプランナーを軸に4組の挙式が行われる。

  • お互いに鬱屈した思いを持った美人双子姉妹が仕掛けるたくらみ
  • かつて夫になるところだった男性を奪ったクレーマー新婦に振り回されるウェディングプランナー
  • 憧れの叔母の結婚に納得できない思いの小学生
  • 人に言えない理由で、自分の結婚式を阻止しようとする新郎

それぞれ訳ありのカップルが同時進行で挙式と披露宴が進める。安くない費用を払い人生最良の日を演出し、されるそれぞれの事情がユーモラスにスピーディに描かれる。最後はいずれもハッピーエンドでそれぞれの絆が深まる展開。予定調和ではあるが読む側はほっとさせられる。

[感想]

バラバラに進行していた各エピソードが収斂していくのが読んでいて面白い。私はもちろん結婚したことはないのだけれど、結婚したいと思わされる。読み終えた末に「平成23年2月25日(大安) 初版発行」というのを見つけて、重版日にも(大安)とあって、ちょっぴり嬉しい気持ちになった。辻村深月さんらしさが光る作品ではないかと思う。