きのみきのまま

女子大生の読書備忘録

『劇場』又吉直樹

『火花』を読んでから、随分経ったなと思いました。今作も、大変面白く読ませて頂きました。文庫化されたようで買ってみました。特に、文豪たちがサッカーをするシーンは読みながら笑ってしまいました。

劇場

劇場

又吉直樹(1980~)

大阪生れ。 吉本興業所属のお笑い芸人。2015年、芥川賞を受賞。

あらすじ

高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった――。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。

[感想]

主人公の永田は、安易な言葉で言うと不器用でとても面倒くさい人。もし身近にいたら絶対親しくなりたくない。でもその反面、凡人じゃない雰囲気醸してる感じや突飛な考え方にうっかり憧れそうな存在です。若い頃は余計そうゆうのもあると思うので、沙希が彼に惹かれてしまう気持ちは分からなく、大都会で夢を追う愛する人を陰ながら支える生活なんてちょっと憧れるなと思ったりもしました。どうしようもないダメ男が主人公でしたが、終盤にかけてストーリーが進み始めてからの展開がすごくよかったです。特に、ラストにはグッときました。映画化されるようなので、そっちも観ようと思いました。